富山市で整体院や整骨院を初めて利用する方、または施設選びで悩んでいる方から、よく寄せられる質問をまとめました。施術内容、料金、保険適用、予約方法など、実際に通う前に知っておきたい情報を分かりやすく解説します。
Q1. 整体院と整骨院の違いは何ですか?
整体院と整骨院は、施術内容や保険適用の有無において大きな違いがあります。
**整骨院(接骨院)**は、「柔道整復師」という国家資格を持つ施術者が、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷といった急性の怪我に対して施術を行う施設です。これらの症状については健康保険が適用され、1回500円〜1,000円程度で施術を受けられます。ただし、慢性的な肩こりや腰痛は保険適用外となることが多く、その場合は自費施術となります。
整体院は、国家資格が不要で、様々な手技療法を用いて体のバランスを整える施設です。骨格の歪みや筋肉のコリを改善し、体全体の調子を整えることを目的としています。基本的に健康保険は適用されず、全額自費となります。料金は施設によって異なりますが、1回3,000円〜8,000円程度が相場です。
鍼灸院は、「はり師」「きゅう師」という国家資格を持つ施術者が、鍼やお灸を用いて体のツボを刺激し、自然治癒力を高める施術を行います。医師の同意があれば、特定の症状に対して健康保険が適用されることもあります。
富山市内には、整骨院と整体院の両方の機能を持つ施設や、鍼灸と整体を組み合わせた施術を提供する施設も多くあります。自分の症状や目的に合わせて、適切な施設を選びましょう。
Q2. 健康保険は使えますか?
健康保険が使えるかどうかは、施設の種類と症状によって異なります。
**整骨院(接骨院)**では、急性の怪我(骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷)に対して健康保険が適用されます。ただし、骨折と脱臼については、応急処置を除き医師の同意が必要です。また、慢性的な肩こりや腰痛は保険適用外となることが多く、その場合は自費施術となります。保険適用の場合、1回500円〜1,000円程度の自己負担で施術を受けられます。
整体院では、基本的に健康保険は適用されず、全額自費となります。ただし、施設によっては一部の症状に対して保険適用施術を行っているところもあるため、事前に確認することをおすすめします。
鍼灸院では、医師の同意があれば、神経痛、リウマチ、頸腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症の6疾患に対して健康保険が適用されます。ただし、同じ疾患で他の医療機関にかかっている場合は保険適用されません。
交通事故治療の場合は、自賠責保険が適用されるため、自己負担0円で施術を受けられます。富山市内の多くの整骨院が交通事故治療に対応しており、保険会社との交渉もサポートしてくれます。
労災保険も、仕事中や通勤中の怪我に対して適用されます。労災保険を使う場合は、会社を通じて手続きを行う必要があります。
富山市では、福祉医療(こども医療、ひとり親医療、妊産婦医療、心身障害者医療)も利用できる施設が多いため、該当する方は受給資格証を持参しましょう。
Q3. 初めての利用でも大丈夫ですか?
初めて整体院や整骨院を利用する方でも、全く問題ありません。富山市内の多くの施設では、初めての方でも安心して通えるよう、丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明を心がけています。
初回の流れは、一般的に以下のようになります。
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受付・問診票記入:来院したら、まず受付で問診票に記入します。現在の症状、痛みの部位、いつから痛むのか、日常生活での支障などを詳しく記入します。
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カウンセリング:施術者が問診票をもとに、症状について詳しくヒアリングします。生活習慣、仕事内容、過去の怪我や病歴なども聞かれることがあります。不安なことや気になることがあれば、この時に遠慮なく質問しましょう。
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検査・体の状態確認:姿勢分析、可動域チェック、触診などを行い、体の歪みや筋肉の硬さを客観的に評価します。施設によっては、写真撮影で姿勢の状態を記録することもあります。
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施術プランの説明:検査結果をもとに、症状の原因、必要な施術内容、通院頻度、料金などを詳しく説明してもらえます。納得できない点があれば、遠慮なく質問しましょう。
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施術:説明に納得したら、実際に施術を受けます。初回は体の状態を確認しながら、優しい施術から始めることが多いです。
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アフターケアの説明:施術後、日常生活での注意点や自宅でできるストレッチなどをアドバイスしてもらえます。
初回の所要時間は、カウンセリングや検査を含めて60〜90分程度が一般的です。2回目以降は30〜60分程度になります。
初めての方へのアドバイスとして、以下の点に注意しましょう。
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動きやすい服装で来院しましょう。ジャージやスウェットなど、体を動かしやすい服装が理想です。施設によっては着替えを用意しているところもあります。
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症状を詳しく伝えることが大切です。いつから痛むのか、どんな動作で痛むのか、日常生活でどんな支障があるのかなど、具体的に伝えましょう。
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不安なことは遠慮なく質問してください。施術内容、料金、通院頻度など、気になることは何でも聞きましょう。丁寧に説明してくれる施設は信頼できます。
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無理な勧誘には注意しましょう。高額な回数券の販売や、必要以上の通院を強要する施設は避けた方が無難です。
富山市内の施設では、初回限定のキャンペーンを実施しているところも多いため、まずはお試しで施術を受けてみるのもおすすめです。
Q4. 1回の施術時間はどのくらいですか?
施術時間は、施設や施術内容によって異なりますが、一般的には以下のような時間配分になります。
保険適用施術の場合、施術時間は15〜30分程度が一般的です。手技療法と電気治療を組み合わせた施術が中心で、比較的短時間で効率的に施術を行います。
自費施術の場合、30分〜60分程度の施術時間が一般的です。より丁寧に体の状態を診ながら、手技療法、鍼灸、整体などを組み合わせた施術を行います。施設によっては、90分や120分のコースを用意しているところもあります。
初回は、カウンセリングや検査の時間が含まれるため、60〜90分程度かかることが多いです。2回目以降は施術のみとなるため、30〜60分程度になります。
施術内容別の時間は以下のようになります。
- 骨盤矯正:20〜40分程度
- 鍼灸治療:30〜60分程度
- スポーツ整体:45〜90分程度
- 産後骨盤矯正:30〜50分程度
- 全身整体:60〜90分程度
富山市内には、短時間で効果を出すことに特化した施設もあれば、じっくり時間をかけて丁寧に施術する施設もあります。自分のライフスタイルや症状に合わせて、適切な施設を選びましょう。
完全予約制の施設では、予約時間通りに施術が始まり、待ち時間なくスムーズに施術を受けられます。一方、予約優先制の施設では、予約がない場合は待ち時間が発生することがあります。時間に余裕を持って来院することをおすすめします。
Q5. 何回くらい通えば良くなりますか?
通院回数は、症状の重さや慢性度、個人の体質によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。
急性の症状(ぎっくり腰、寝違え、捻挫など)は、比較的早く改善することが多く、3〜5回程度の施術で痛みが大幅に軽減することが一般的です。ただし、完全に回復するまでには10回程度の施術が必要な場合もあります。
慢性的な症状(慢性腰痛、肩こり、頭痛など)は、長年の蓄積により体の状態が固定化しているため、改善に時間がかかります。最初の1〜2ヶ月は週1〜2回のペースで通い、症状が改善してきたら徐々に間隔を空けていくのが一般的です。根本的な改善には3〜6ヶ月程度かかることもあります。
重度の症状(椎間板ヘルニア、変形性関節症、五十肩など)は、より長期的な施術が必要になります。最低でも3〜6ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。
スポーツ障害は、早期復帰を目指す場合、最初の2〜3週間は週2〜3回のペースで集中的に施術を行い、症状が改善してきたら週1回程度に減らしていくのが一般的です。
産後骨盤矯正は、産後2〜6ヶ月の間に開始し、週1回のペースで5〜10回程度通うのが効果的とされています。
富山市内の施設では、初回のカウンセリングで、症状の状態を詳しく診断し、必要な施術回数の目安を説明してくれます。ただし、これはあくまで目安であり、実際の回復スピードは個人差があります。
通院頻度は、症状の改善に合わせて調整していきます。最初は週1〜2回のペースで通い、症状が改善してきたら2週間に1回、1ヶ月に1回とペースを落としていくのが一般的です。
症状が改善した後も、メンテナンス施術として月1〜2回通うことで、再発を防ぎ、良い状態を維持できます。ただし、過度な通院を強要する施設には注意が必要です。
Q6. 交通事故の治療も受けられますか?
はい、富山市内の多くの整骨院では交通事故治療に対応しています。交通事故によるむち打ち症、腰痛、打撲、捻挫などの症状に対して、専門的な施術を提供しています。
交通事故治療の特徴は以下の通りです。
自賠責保険が適用されるため、自己負担0円で施術を受けられます。保険会社との手続きも施設がサポートしてくれるため、安心して治療に専念できます。
整形外科との併用も可能です。整形外科で診断やレントゲン検査を受けながら、整骨院で施術を受けるというケースが一般的です。
事故直後は症状がなくても、後から痛みが出ることが多いため、早期の受診が重要です。事故後2週間以内に受診することをおすすめします。
交通事故治療の流れは以下のようになります。
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警察への届け出:事故に遭ったら、必ず警察に届け出て、交通事故証明書を発行してもらいます。
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整形外科での診断:まず整形外科で診断を受け、診断書を発行してもらいます。
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保険会社への連絡:保険会社に連絡し、整骨院で治療を受けたい旨を伝えます。
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整骨院での施術開始:保険会社の了承が得られたら、整骨院での施術を開始します。
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定期的な施術:症状が改善するまで、定期的に施術を受けます。
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症状固定・治療終了:症状が改善したら、保険会社に連絡し、治療を終了します。
富山市内には、交通事故治療を専門とする施設が複数あり、法律の専門家とも提携しているため、保険会社との交渉もスムーズに進められます。事故後の体の不調で悩んでいる方は、早めに相談することをおすすめします。
Q7. 予約は必要ですか?
予約の必要性は施設によって異なります。富山市内の施設は、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
完全予約制の施設は、事前予約が必須です。予約なしでの来院はできません。完全予約制のメリットは、待ち時間がなくスムーズに施術を受けられること、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術できることです。スポーツ専門鍼灸院や、専門的な施術を提供する施設に多いタイプです。
予約優先制の施設は、予約をしていれば優先的に施術を受けられますが、予約なしでも空きがあれば対応してもらえます。予約をしておけば待ち時間が少なくなるため、事前予約がおすすめです。
**予約不要(当日受付)**の施設は、予約なしで直接来院できます。ただし、混雑時には待ち時間が発生することがあります。急な痛みや怪我の場合は、このタイプの施設が便利です。
予約方法は、施設によって以下のような方法があります。
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電話予約:最も一般的な方法です。営業時間内に電話をして、希望の日時を伝えます。
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LINE予約:LINEの公式アカウントから、24時間いつでも予約できます。富山市内でも、LINE予約に対応している施設が増えています。
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Web予約:公式サイトやEPARKなどの予約サイトから、24時間いつでも予約できます。
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直接来院:予約不要の施設では、直接来院して受付することができます。
初回の予約の際は、「初めての利用である」ことを伝えましょう。初回はカウンセリングや検査の時間が必要なため、通常よりも長めの時間枠を確保してもらえます。
キャンセルの場合は、できるだけ早めに連絡しましょう。無断キャンセルは他の患者の迷惑になるだけでなく、次回以降の予約が取りにくくなる可能性もあります。
Q8. どんな服装で行けば良いですか?
施術を受ける際の服装は、動きやすく、体の状態を確認しやすいものが理想です。
おすすめの服装は以下の通りです。
- ジャージやスウェット:体を動かしやすく、施術しやすい服装です。
- Tシャツと短パン:体の状態を確認しやすく、施術もしやすい服装です。
- 伸縮性のある服:ストレッチ素材の服は、可動域チェックの際にも便利です。
避けた方が良い服装は以下の通りです。
- スカート:体を動かしにくく、施術しにくいため避けましょう。
- タイトな服:体の動きを制限するため、施術に適しません。
- 厚手の服:体の状態を確認しにくく、施術もしにくいため避けましょう。
- 装飾品の多い服:ネックレス、ブレスレット、ベルトなどは外す必要があるため、シンプルな服装が理想です。
多くの施設では着替えを用意しているため、仕事帰りにスーツで来院しても問題ありません。受付で「着替えはありますか?」と確認すると良いでしょう。
鍼灸治療を受ける場合は、肌を露出しやすい服装が理想です。腕や足、背中などに鍼を刺すことが多いため、めくりやすい服装や、着替えを持参すると便利です。
産後骨盤矯正を受ける場合は、授乳しやすい服装がおすすめです。施術中に授乳が必要になることもあるため、前開きの服が便利です。
富山市内の施設は、清潔な着替えを用意しているところが多いため、服装を気にせず気軽に来院できます。
Q9. 子連れでも大丈夫ですか?
子連れでの来院が可能かどうかは、施設によって異なります。富山市内には、子連れでも安心して通える施設が増えています。
子連れ対応の施設では、以下のようなサービスを提供しています。
- キッズスペース:待合室にキッズスペースがあり、おもちゃや絵本が用意されています。
- スタッフによる託児:施術中、スタッフが子どもの面倒を見てくれます。
- ベビーベッド:赤ちゃん連れの方向けに、ベビーベッドが用意されています。
- 個室施術室:子どもと一緒に入れる個室の施術室があります。
産後骨盤矯正を専門とする施設では、子連れでの来院を前提としているため、安心して通えます。授乳スペースやおむつ交換台も完備されていることが多いです。
ただし、全ての施設が子連れ対応しているわけではないため、事前に電話で確認することをおすすめします。「子連れでも大丈夫ですか?」「託児サービスはありますか?」と聞いてみましょう。
Q10. 整体院と整形外科、どちらに行けば良いですか?
整体院(整骨院)と整形外科は、それぞれ得意とする分野が異なります。症状に応じて、適切な施設を選びましょう。
整形外科に行くべきケースは以下の通りです。
- 激しい痛みがある:骨折や脱臼の可能性がある場合は、まず整形外科でレントゲン検査を受けましょう。
- しびれや麻痺がある:神経の圧迫や損傷の可能性があるため、整形外科での精密検査が必要です。
- 事故や転倒直後:まず整形外科で診断を受け、診断書を発行してもらいましょう。
- 手術が必要な可能性がある:椎間板ヘルニアや変形性関節症など、手術が必要な可能性がある症状は、整形外科で診断を受けましょう。
整体院(整骨院)に行くべきケースは以下の通りです。
- 慢性的な肩こりや腰痛:整形外科では湿布と痛み止めを処方されるだけの場合が多く、整体院の方が効果的なことがあります。
- 体の歪みや姿勢の悪さ:骨格の歪みや筋肉のバランスを整えるのは、整体院の得意分野です。
- スポーツ障害:捻挫や打撲、肉離れなど、スポーツによる怪我は整骨院が得意としています。
- 産後の骨盤の歪み:産後骨盤矯正は、整体院や整骨院の専門分野です。
併用も可能です。整形外科で診断とレントゲン検査を受けながら、整体院や整骨院で施術を受けるというケースも一般的です。特に交通事故治療では、整形外科と整骨院を併用することが推奨されています。
富山市内には、整形外科と連携している整骨院もあるため、必要に応じて紹介状を書いてもらうこともできます。まずは自分の症状を相談し、適切な施設を選びましょう。